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情報漏洩防止のためのISMS運用:SIPの実務的アプローチ

情報漏洩は、企業にとって重大なリスクであり、顧客の信頼を失うだけでなく、法的なトラブルや多額の賠償金につながる可能性があります。そのため、**情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)**の運用は、情報漏洩を防止する上で重要な役割を果たします。ISMSは、ISO/IEC 27001という国際的な標準に基づいて企業の情報を守るためのフレームワークですが、その運用が適切に行われなければ効果は限定的です。

SIPは、情報漏洩防止に特化した実務的なアプローチを取り入れ、ISMSの運用支援を通じて、企業が直面するリスクに対処します。ここでは、SIPが提供する実務的アプローチを紹介します。





1. 情報漏洩リスクの特定と管理

情報漏洩を防ぐためには、まずリスクを特定し、適切に管理することが重要です。ISMSはリスク管理のフレームワークを提供していますが、特定されたリスクに対する実効性のある対策を取らなければ、リスクは顕在化します。


リスクアセスメントの重要性

SIPでは、情報資産の分類と重要度に基づいて、リスクアセスメントを実施します。これにより、どの情報が漏洩した場合に最も深刻な影響を及ぼすのかを明確化し、その情報に対して特別な管理措置を講じることが可能です。


具体的には、情報資産の可視化を進め、次のようなリスクを評価します:


  • データの保存場所:特にクラウドや外部ストレージに保存されるデータは、管理が不十分だと漏洩のリスクが高まります。

  • アクセス権限管理:不正アクセスや内部不正のリスクを管理するために、従業員や外部ベンダーへの適切な権限設定が不可欠です。



2. 社内ルールの整備と徹底

情報漏洩防止において最も効果的な手段の一つは、社内ルールの整備です。従業員がセキュリティルールを遵守し、日常業務においてリスクを最小限にする行動を取ることが必要です。ISMSは、情報セキュリティポリシーを文書化することを推奨していますが、文書化だけでは効果が薄く、実際に運用されることが重要です。


ガバナンスの確立

SIPでは、企業ごとにカスタマイズされたセキュリティポリシーの策定をサポートします。例えば、重要な情報にアクセスする従業員に対して、情報保護に関する具体的な手順を示すとともに、これを日常業務に反映させるための監視体制を整備します。ルール整備は一度行えば終わるものではなく、定期的な見直しと改善が不可欠です。


また、情報漏洩防止の一環として、次のような項目を含むルールを策定します:


  • データの取り扱いルール:データの保存、共有、廃棄に関する具体的な手順。

  • アクセス権の付与・管理:従業員や取引先がアクセスできる情報の範囲を明確にする。

  • 外部ベンダー管理:外部委託先の情報管理体制の確認と監査。



3. 従業員教育とトレーニング

多くの情報漏洩事案は、人的ミスや従業員の不正行為が原因です。ISMSの運用においては、従業員がセキュリティリスクを理解し、適切に行動できるようにすることが不可欠です。セキュリティポリシーを策定するだけではなく、それを現場に根付かせるための従業員教育が必要です。


トレーニングの実施

SIPでは、従業員に対して定期的なセキュリティトレーニングを提供します。これにより、従業員は情報漏洩リスクや、それに対する正しい対応方法を学びます。トレーニングの内容には、フィッシングメール対策や、外部メディアの安全な使用方法など、日常業務におけるセキュリティ意識の向上を含みます。


具体的には、次のようなトレーニングが効果的です:


  • フィッシング対策:不正メールに対する認識と対応策のトレーニング。

  • データの安全な取り扱い方法:データの持ち出しや転送における注意点の徹底。



4. 定期的な監査とレビュー

ISMSは、継続的な改善が求められるシステムです。そのため、情報漏洩防止の観点からも、定期的に運用状況を確認し、必要に応じて改善するプロセスが不可欠です。SIPは、クライアント企業のISMS運用が適切であるかどうかを定期的に監査し、必要な修正や改善を提案します。


監査による課題の抽出と対応

SIPは、ご要望に応じて、定期的な監査により情報漏洩リスクに対する対応が適切に行われているかどうかを確認します。監査の結果に基づき、必要な改善点を洗い出し、セキュリティ体制の強化を図ります。また、外部監査を受ける際の事前準備として、ISO27001の要求事項に準拠した運用体制を構築する支援も行います。



5. 技術的な対策とツールの運用

ISMS運用における情報漏洩防止のためには、適切な技術的対策も不可欠です。SIPでは、企業に最適なセキュリティツールの選定と運用サポートを提供しています。SIPが取り扱うSecureNaviのようなISMSツールは、情報セキュリティ管理を効率化し、ISO27001の認証取得や維持を支援します。


SecureNaviによる効率的な管理

SecureNaviは、文書作成やリスクアセスメントの自動化を通じて、企業のセキュリティ管理を効率化します。これにより、情報漏洩リスクに対する早期対応が可能となり、常に最新の状態で情報セキュリティを維持できます。また、ツールの運用と並行して、技術的なリスクが発生した場合には、必要に応じて脆弱性診断やシステムテストを提案・実施することも可能です。


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