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小さな防犯行動が大きな差を生む:日常的な安全習慣の重要性

更新日:2024年10月21日

防犯対策というと、セキュリティカメラや警備員の配置、最新の技術を導入した高度なシステムを思い浮かべるかもしれません。しかし、最も効果的な防犯対策は、日常的に行われる小さな行動や習慣の積み重ねにあります。これらの小さな行動が、重大な犯罪を未然に防ぎ、職場や施設の安全を守る上で大きな差を生みます



1. 日常の観察と異常の早期発見

毎日の業務や生活の中で、些細な変化や異常を見逃さないことが、防犯において非常に重要です。例えば、普段とは違う人物が施設内をうろついていたり、出入り口の鍵がかかっていないといった些細な違和感は、犯罪の予兆となる可能性があります。


  • 職員全員が「気づく力」を持つこと: 全ての職員が、施設内外で異常を察知できるように、日常的に目を配り、異常があればすぐに報告する体制を整えます。

  • コミュニケーションの促進: 異常を発見した際に、ためらわずに報告し合える文化を育むことが重要です。些細な異常であっても、報告し合うことで、大きな犯罪を未然に防ぐことができます。


2. 鍵の確認と管理の徹底

出入り口や窓の鍵を確実にかけることは、基本的な防犯行動の一つです。しかし、忙しい日常の中では、このようなシンプルな行動が見落とされがちです。鍵の管理を徹底することで、不正な侵入を防ぎ、施設全体の安全性を高めることができます。


  • 出入り時のチェックリストの導入: 出入り口や重要な設備に対して、鍵の確認を徹底するチェックリストを設けることで、確認漏れを防ぎます。これにより、鍵のかけ忘れなどのミスを未然に防ぐことができます。

  • アクセス権限の適切な管理: 鍵やカードキーの管理を、職員ごとに適切に設定し、アクセスできるエリアを制限することで、内部からのリスクを最小限に抑えることができます。


3. 防犯意識を育てる日常的な習慣

防犯は、特定の人物に任せるものではなく、職員全員が参加するものです。防犯意識を高めるためには、全員が日常的に防犯行動を習慣化することが求められます。これには、日常の小さな行動が含まれます。


  • 定期的な防犯教育: 職員全員が、防犯に対する基本的な知識と意識を持つために、定期的な防犯教育やセミナーを開催します。これにより、防犯意識を常に高く保つことができます。

  • 防犯スローガンやリマインダー: 職場や施設内に、防犯に関するスローガンやリマインダーを掲示することで、職員が日常的に防犯を意識する環境を整えます。**「小さな異常も見逃さない」**といったメッセージを目にすることで、防犯行動を強化します。


4. 定期的な防犯設備の点検とメンテナンス

セキュリティシステムや防犯カメラが設置されている場合でも、それが正常に動作しているか定期的に点検することが重要です。日常の中で、設備が故障していないかを確認する習慣をつけることで、いざという時に防犯対策が機能しないリスクを避けることができます。


  • 防犯設備のチェックリスト: 防犯カメラ、センサー、アラームシステムなどの機器が正常に作動しているかを定期的に確認し、チェックリストに記録を残します。

  • 早期メンテナンスの実施: 故障や不具合が発見された場合は、早期にメンテナンスを行い、安全性を確保します。防犯設備が正常に機能していなければ、その効果はゼロに等しいため、日常のメンテナンスは必須です。


5. 小さな防犯行動の積み重ねが大きな成果を生む

最終的に、防犯対策は個々の小さな行動の積み重ねであり、それが大きな差を生む要因となります。全員が自分の役割を果たし、小さな防犯行動を日常的に実行することで、組織全体の防犯力が飛躍的に向上します。


  • 「自分も防犯の一部」という意識: 職員全員が、自分の行動が防犯に直接影響するという意識を持つことが重要です。これにより、個々の行動が積極的に変わり、防犯対策がより効果的に機能します。

  • 意識の共有と改善: 定期的に、職員同士で防犯に対する意識を共有し、改善点を話し合う場を設けることで、常に防犯体制を強化し続けることができます。


結論

防犯は、一見すると高度な技術や大規模なシステムに依存するものと思われがちですが、実際には日常的な小さな行動が大きな効果をもたらすのです。異常の早期発見、鍵の管理、定期的な点検といった基本的な防犯行動を習慣化することが、最も効果的な犯罪抑止につながります。職場や施設での防犯意識を全員で共有し、日常的な習慣を見直すことで、重大なリスクを防ぎ、安全な環境を維持することが可能となるでしょう。


最後に、SIPでは、病院や店舗ビジネスなどの各施設向けに、防犯対策やカスタマーハラスメント対策を総合的にサポートしています。元警察官や専門家の経験を活かし、現場の状況に即した最適なソリューションを提供します。また、経験則だけではなく、実践理論に基づいた効果的な提案により、お客様の安全に貢献します。私たち独自のフレームワークを用いて、お客様のニーズに合わせた防犯戦略・計画・マニュアルを一緒に構築し、それらを基にした具体的な施策の提案、従業員教育などにより、施設全体の安全を強化するお手伝いをいたします。防犯やカスタマーハラスメント対策に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、を中心に、全国で対応しています。

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